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夫が精神疾患で失職 #1 〜私の人生で今のところ最大の「まさか」

旦那が精神疾患で退職 健康に投資
旦那が精神疾患で退職

夫が精神疾患で失職 し、絶望に陥った体験とそこから私たちが這い上がる経緯を今から少しずつ書いていこうと思います。

正直なところ、夫はまだ完全に良くなったわけではなく、まだ這い上がる途上です。同じような境遇に置かれている方のご参考になったり、同じような境遇にいる方々と繋がるきっかけになればと思い、この記事をまとめることにしました。

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夫が精神疾患で失職 してしまい、無収入に

2018年ごろまでうちの夫は金融機関に勤め、一家の大黒柱としてバリバリ働いていました。当時我が家には小さな子どもがいましたので、私は家事育児に専念できる恵まれた立場を享受していました。

ところが、6年ちょっと前のことです。

「会社の上司が自分の携帯電話を盗聴している」

「会社の同僚たちがグルになって自分を失脚させようとしている」

夫が家に暗い顔をして帰ってきては、そんなことを毎日言うようになりました。

当時旦那が勤めていた職場は生き残りのための競争が激しく、ストレスが非常に強い環境でした。

また、部門長として実績を上げられておらず自らも上層部からのプレッシャーを受けていた上司が特定の部下に対してパワハラまがいの行動を起こしていたことも、それまでに夫から聞かされていました。

そのため私も本人の言うことを真に受け、夫の反応が変だというより「夫の上司や同僚たちはそこまで酷いことをする奴らなのか」と思ってしまっていました。

この時点で夫の異変に気づき、休職願いなどの対応を取れるよう私がプッシュできればよかったのですが、当時の夫の妄想はまだ現実にあり得るかもしれないような内容だったため気づけずに、結局より酷い結果を招いてしまうことになります。

これは後から知ったことなのですが、これと前後する時期に夫は上司を怖れて職場に行かないことが時々あったようで、そのために一度、「そろそろ会社を辞めろ」とまで上司に言われたことがあるようです。

夫の妄想・恐れが「会社に行けない」という行動として現れ、パワハラ上司に「辞めろ」と言われる=自分が怖れていた状況そのものを自ら引き寄せてしまう、という、まさに自己成就的予言的な状況でした。

夫の精神疾患に振り回され流産

実はその頃、私は二人目の子どもを妊娠していました。

夫の言動を真に受けその都度精神的に振り回されていたところ、安定期を間近にして出血。

産科に行くと、お腹にいた2人目の子の心拍は止まってしまっていました。後で詳しく書こうと思いますが、その時の病院スタッフによるむごい扱いは、今でも忘れられません。

出血自体は止まっていたため、亡くなったお腹の子を取り出すための手術の予約を入れて一旦帰宅。

しかし翌日の晩に冷や汗を伴う鈍痛が腹部に発生し、痛みはどんどん強くなっていきました。ついに大出血となり、たまたま在宅だった夫に救急に担ぎ込まれてそのまま緊急オペに。

*****

巷では、エコーで「赤ちゃんの心拍がなくなっている」と言われた妊婦さんが他院でもう一度検査してもらったら心拍が確認できてホッと胸を撫で下ろした、という話がよくありますよね。

悲しいことに、私たちにはそんな奇跡は起こりませんでした。

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手術の後、心も身体も全て吸い取られてカラカラに感じていたのを覚えています。それから長らくの間、私まで身体と精神状態がボロボロの状態でした。あの頃まだ2歳だった娘にも不安な思いをさせてしまったのではないかと、今でも申し訳なく思います。

あまりに壮絶な体験で、この話を私が外でできるようになるまでに5年はかかりました。

夫、ついに退職へ

流産してしまった頃、まだ夫はなんとか仕事を辞めずにいました。

が、

「上司が家にある電子機器を全て盗聴している」

「同僚が示し合わせて完璧にコーディネートされたタイミングで自分をコントロールするためのメッセージを送ってくる」

おかしな言動は止むばかりか次第に悪化し、ついに「会社を辞める!」と騒ぐようになりました。

「これまでにパワハラがあったならまずは人事に相談してほしい」

「退職じゃなくて、休職したらどうか」

何度も提案しましたが夫は聞き入れず、数ヶ月後に自ら退職してしまいました。自ら辞意を表明したので一応ここでは「退職」としましたが、その頃には上司から「辞めろ」という圧力が強まっていたので、失職です。

2018年ごろの出来事で、この前後にかけては楽しい思い出がまるでありません。

そして、あんなに壮絶な1年だったというのに、我が家の災難はまだまだ始まったばかりでした。

続きます。

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