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夫が精神疾患で失職 【3】子供時代に埋め込まれた時限爆弾

夫が精神疾患で失職 メンタルヘルス

夫が精神疾患で失職 した経緯については【1】をご参照ください。

今思えば発症の数年前から見えていた予兆については【2】にまとめています。

父親の影響 ─ 顔色を窺う人生

夫の父親は、機嫌で家族や周りの人をコントロールしようとする人です。夫自身も幼少期から父の顔色を窺いながら育ち、30代に入るまで全ての意思決定で父の反応を気にしていたと語っています。なんと、10代の頃にも親に反抗したことが皆無なのだそうです。

「機能不全家族」における典型的なパターンで、親の感情に左右されることで自我を持てなくなってしまったんですね。

母親の影響 ─ 産後うつ・統合失調症・双極性障害

夫の母親は、結婚直後に義父やその家族から外で働くことを認められず、キャリアを手放すことに。これが大きな傷となり、ずっと立ち直れないまま生きてきました。

さらに、夫の出産後には産後うつを発症し、乳児だった夫に十分な関心を向けられない時期が続きました。この事実も、夫の精神疾患発症につながった可能性があります。

産後うつは数年にわたり長引き、その後は統合失調症と双極性障害の診断を受けます。現在も服薬でバランスを取っていますが、ストレスがかかると症状が悪化し、長期間寝込むことが頻繁にあります。

また、夫の母親には子どもの気を引きたい時に病気を悪化させる」傾向がありました。それに対し、夫は「親の世話をする頼もしい長男」の役割を自ら引き受けるうになりました。家族内で病気が支配の手段となってしまったんですね。共依存です。

両親の不仲 ─ 息子が優等生であることが家族をつなぎ止める鍵に

夫の両親は、長年にわたって仲が悪く、しょっちゅう怒鳴り合いの喧嘩をしていました。夫は幼い頃から「両親が離婚しないように」と毎日祈っていたと言います。

そんな中、夫が「完璧な優等生」でいることが両親をつなぎ止める役割になっていきます。夫は常に他者の視線を気にし、「自分は優等生でいられているか?」を確認しながら成長しました。

夫のように「親の期待に応えようとし続ける子ども」は大人になってから自己否定やアイデンティティの喪失に苦しむことが知られていますよね。

夢を奪われた人生 ─ 本来の自分を見失う

夫は今でも文章を書くのが得意で、中高生の頃は物書き・ライターになりたいと考えていたそうです。

しかし、義両親は「そんな職業では稼げない」「長男であるお前には、私たちや妹を金銭的にサポートする役割がある」と言い、彼の夢を全否定。

その結果、夫は大学で経済学を学び、大手金融機関への就職を目指す道へ進むことに。義両親は世間体も気にしていたようです。

この過程で、夫は「本来の自分とは何か?」「自分は何を望んでいるのか?」がわからなくなっていきました。

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夫の精神疾患の背景 ─ 幼少期の環境が生んだ病気

夫の生い立ちを振り返ると、精神疾患の要因がこれでもかというくらい幼い彼に投げつけられていたことがわかります。

  1. 父親の支配的な態度 → 自分の意志を持てず、常に顔色を窺う人生
  2. 母親の精神疾患 → 乳幼児期の愛情欠乏と子が親の世話をする逆転した親子関係への発展
  3. 両親の不仲 → 自分が優等生でいることで家族関係を維持
  4. 夢の否定 → 本来の自分を見失い、抑圧された人生

これだけ要因が積み重なったら、病気として爆発するのは時間の問題だったと言えます。

まとめ──環境が人を作る

「毒親のもとで育った子どもは、大人になってからメンタル疾患に罹りやすい」

これは心理学でも指摘されている事実です。

夫が病を克服するには、まず自分が育った環境の影響を理解し、「親の価値観から自由になること」が必要です。これは容易なプロセスではなく、彼が40代の今も少しずつ進行中です。

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